C107 Kwikwilyaqa/Mocking Kachina
Kachinaの中には道化役者がいます。
サーカスでのピエロのように、儀式において観る人を和ませるという役割を担っています。
Clown Kachinaが有名です。
Mocking Kachinaも道化役者の一人です。
儀式の合間に、物真似をして人々を和ませることから、Mocking Kachinaと呼ばれています。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
C056 Kona/Chipmunk Kachina/A Runner
このKachinaはA Runnerと呼ばれるKachinaのひつとです。
多くのKachinaはセレモニーに参加しますが、A Runnerと呼ばれるKachina達は晩春に開催されるRun Raceに参加します。
走りやすいように軽装で、目と口が大きくなっているのが特色です。
このKachinaはシマリスです。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
以前、エルメスのスカーフにカチーナをモチーフにしたものがあることをご紹介しましたが、
今回やっと販売された時のカタログを入手しましたので、こっそりご紹介させて頂きます。

エルメスの1992年春夏のスカーフカタログからの抜粋です。
(解説は読みにくいかもしれませんので、最後に書いておきます。)
作者はカーミット・オリヴァー。実際にホピに滞在してこの作品を完成させたとのことで、
カチーナが忠実に再現されてます。
色は最初の写真がタコイズブルーです。私はこの色の一番気に入っています。
最後のは写真では色が似ていますが、紺が基調です。
このスカーフは今手に入れる一番良い方法はYahooオークションで入手することでないでしょうか。
相場は状態によりますが、新品で2〜2.5万円、中古品で1〜1.5万円という感じです。
カーミット・オリヴァーはインディアンをモチーフにしたスカーフを作っていますので、
入手次第ご紹介させて頂きます。


「ここに描かれている人形は、カチナとよばれる、家の守り神です。
カチナは、アメリカ南西部のインディアン、ホピ族にとってのサンタクロースのような存在です。
もっとも西洋のサンタクロースは一人で、しかも12月にしかやって来ないのですが、
カチナは100人くらいおり、それぞれ独自の役割をもっています。
あるものは良い子を褒め、別のカチナはいたずら坊主を叱り、またその他、雨を降らせ、
狩人を守り、などという具合に、すばらしい分業体制!」
余りさぼっていた意識はなかったのでが、1ヶ月ぶりの更新です。
今回紹介するのはButterfly Girlです。
Butterfly GirlはKachinaではなく、祭りの華となる役の総称で、色々なタイプのものがあるようです。
今回ご紹介したButterfly Girlはホピ語ではPoli Manaですが、英文名がButterfly Girlでもホピ語ではPalahiko Manaというものもあります。
B294 Poli Mana/Butterfy Girl
B292 Palahiko Mana/Butterfy Girl
”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
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C30 Tahaum Soyoko/Black Ogre's Uncle
このKachinaはナマハゲのホピ版と言ったところでしょうか。Nataska(Black Ogre)と一緒に現れます。
親たちは子供達に行儀良くしていないと、Nataska達にに食べられてしまうぞ、と言って教えるそうです。
以前にもご紹介したNanc Yaw Davisの「ズニ族の謎」ではズニ族と日本人の共通性を説明する例として日本のナマハゲとズニのAtosle KachinaとSoyok Kachinaをあげています。
ズニのAtosle達はホピのNataska達と外見は少し異なりますが、役割は似ています。
Kachina Houseとアーティストのコレボレーション第1弾です。
イラストレーターのあかばね まき さんにKachinaをモチーフにイラストを描いて頂きました。
今回はKachinaを見て感じたインスピレーションで自由に描いて頂きました。
精霊や妖怪に興味がある あかばねさん ならではの新鮮で楽しい作品に仕上がっていて、私としてはうれしいクリスマスプレゼントを貰った感じです。
(ただ、私の技術が未熟で、ちょっと画像がくすんでいますが、実物はもっと綺麗です。)
1月にはあかばね さんの続編も予定されておりますので、ご期待下さい。
また、当サイトとのコレボレーションに関心がある方はご連絡下さい。
C148 Na-ngasohu/Chasing Star or Meteor Kachina
名前から察するに流れ星の精霊と言った感じでしょうか?
ただ、詳しいことは判らないようです。本にも"His particular function is unknouwn."と書かれています。
今回のKachinaも独特な風貌をしています。
顔からは流れ星よりも私はブラックホールを連想していますが、皆様はいかがお感じでしょうか?

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
精霊・スプリットであるKachinaですが、その中には比較的後の時代に加わったと思われる、現実的なものもあります。
Kachina人形についても、そもそも子供にカチナ人形で遊ぷことによって、昔からの伝統や神や自然を尊敬うことを日常生活の中で教えることが目的と思われますから、その教えの中には現実的なものがあっても当り前かもしれません。
例えば、今回ご紹介するYoche/Appach Kachinaですが、名前通りアパッチインディアンに対する恐れを表わしていKachinaです。アパッチの名前はズニ族(ホピの隣人)の言葉で”敵"を意味するapachuに由来するそうなので、ホピやズニはアパッチ族に度々襲撃を受けて恐れていたのかもしれません。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
今回は少し変わった話題を。
エルメスのスカーフにKachinaをモチーフにしたものがあるのはご存知でしょうか?
1992年の春夏コレクションのもので、デザイナーはカーモット・オリヴァーです。
私も知ったのは1年程前で、女性のインディアンアートのコレクターから教えて頂き初めて知りました。
何とか手に入れて見た時の素晴らしさには感激しました。
本当にKachinaを忠実に再現しており、その芸術性の高さにはさすがエルメスと言った感じです。
私が手に入れたスカーフはターコイズブルーのもので、すごく気に入っているのですが、私にはスカーフを上手く写真にとる技術がないので、取り敢えずは以前Yahooオークションにあった写真を使わせて頂きました。
その後、1993年以降についてYahooオークションでエルメスのスカーフのカタログを入手して調べた見たところ、エルメスのスカーフでアメリカ・インディアンをモチーフにしたものには他のにも次のものがありました。
1993年春夏 ジャイアン族
1999年秋冬 褐色の男たちの伝説(ナバホの神話)
2002年春夏 エレガンス・コンクール(日本未入荷とのこと)
2002年秋冬 ツィツィカ(シアトルから北のインディアンがテーマ)
多分これ以外にもあると思いますので、ご存知の方がお教え頂ければ助かります。
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C32 Toson Koyemsi/Sweet Cornmeal Tasting Mudhead/Mudhead Ogre
このKachinaはBean Danceの後にSoyoka Kachinaと現れ、少女に甘いコーンミールを要求します。
また、弓・矢・人形・ガラガラなどを子供達にプレゼントするKachinaでもあります。
外見はClownと似ていいますが、違うKachinaです。Clownについては次回ご紹介します。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
北山耕平先生の講演会が11月28日(日曜日)伊丹市立美術館であるようなので、ご紹介いたします。
以前新宿の朝日文化センターでの北山先生の講演会には参加したのですが、その時はKachinaの話題は少なかったので、Kachinaをテーマにした講演会は是非ともお聞きしたいのですが、私はちょっと残念ながら無理そうです。
時間がある方は是非とも行かれることをお勧めします。
また、紹介されている Sipapu--Chetro Ketl Great Kiva もお勧めサイトです。一度、訪問して下さい。キバを三次元映像でその内部をグラフィカルに見せてくれ結構面白いです。
「アンテスとカチーナ人形——現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」展の広告を見るたびに、私も私のKachinaをインターネットではなくて、実物を多くの人に見て頂ける場、Kachina展を開きたいという気持ちが強くなるばかりです。
このKachinaは姿・名前通り、太陽のSpriteを表わしたKachinaです。
太陽と言えば、偉い神様を連想してしまいますが、このKachinaは特別なKachinaではなく、一般的なKachinaのようです。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
これは以前にご紹介してSalakoとSalako Takaのズニのものです。
Salakoは部族によって色々なタイプがあるようです。
話は変わりますが、ズニと言えば、以前でもご紹介して北山耕平氏のNative Heartで、面白い本を紹介していました。内容は、「ズニの人たちは日本人と親戚であって12世紀頃に太平洋を船で渡った百人前後の日本人がズニの中に入っている」という主張をしている本だそうです。
面白そうなので私もさっそ買いました。
個人的にも以前からズニのアートは日本人的だと感じていたので、少しうれしくなりました。
ズニのアートについてもなるべく早い時期にご紹介したいと思っております。


”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより
このKachinaは今までご紹介したKachinaとは少し違い実際の神話に出てくる霊です。
神話によるとマサウ(Masao)は第四世界(現在の世界)の守護神、世話役です。以前は第三世界の世話人の長でしたが、やや尊大になり、創造主の御前で謙虚さを失ってしまったため、創造主タイオウは彼を役目から外し、死と地底世界の神としていました。しかし、第三世界が滅びたとき、タイオウはマサウにもう一度チャンスを与え、次の第四世界の世話役に抜擢したのです。
従って、他のKachinaとは同じ所には住んでおらず、また、他のKachinaが現れない時期に現れることもあるそうです。
ですから、一般的なKachinaの本では余り紹介されていない珍しいKachinaです。
なお、このKachinaの姿は死と地底世界の神としてのマサウで、第四世界の世話役の時はハンサムの男性の姿をしているそうです。
参考文献”ホピ宇宙からの聖書 フランク・ウォーターズ著 林陽訳"
Hopi Kachina Dolls by Harold S.Colton
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C95 Siyangphova/Left-Hand Kachina
また、さぼってしまいました。すいませんでした。
今回紹介するKachinaはLeft-Hand KachinaというKachinaで、弓矢を左手に持つことからこの名前がついています。左利きのKachinaですね。
Kachinaを分類したColton氏の"Hopi Kachina Doll with a Key to their Identification"によると、このKachinaはWalaphai(Hualapai) 族に由来すると説明されています。
なお、今回紹介したKachinaはNew MexicoのGallupで毎年開催されている”Inter-Tribal Indian Ceremonial"の1994年度3位入賞作品です。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
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C12 Angwusnasomtaqa or Tumas/Crow Mother
すいません、毎週ひとつは紹介していく予定でしたが、先週末は仕事が忙しくてサボってしまいました。
今回はCrow Mother,母ガラスカチナを紹介させて頂きます。
結構見た目もインパクトがあるKachinaです。
母ガラスカチナはKachinaの母と信じられています。
Hopiの名前は訳すると"Man With Crow Wing Tied to"(Hopi Kachina Dolls by Harold S.Colton)となるとのこと。
ビーンダンスに登場しますが、その様子については”ホピ 宇宙からの聖書”に書いてありますので、抜粋を紹介させて頂きます。
母ガラス・カチナが村の近くのポキ(犬)社に現われて歌い始める。彼女の美しい姿をしている。二枚の大きなカラスの翼が青い仮面の両側から突き出している。縁取りされた挙式用の白帯を締めた黒いドレスの上から、美しい刺繍した新婦用の毛布を羽織り、脚には膝まである白い結婚式用のモカシンをはき、首にはモミの襟巻きをしている。
アングウスナソムタカはカチナ族の保護神。ポワム祭を導く穴熊族の主神チョウィラウの妹であり、60キロ北のキシウ(影の泉)に彼と住んでいる。妹が別のカチナと結婚して20日目の日の出の頃に、兄は慣習にならってウエディングドレスを着た彼女を新郎の家から実家に連れ戻した、このとき、彼女はポワム祭を助けてくれるようにとのホピの急の呼びかけをきく。母ガラスは、いたたまれなくなり、着がえる時間を惜しんでやってきた。明け方に、ウェディングドレスで現われる理由はこににある。
歌の一節を終えると、彼女は村の端に行って別の一節を歌い、次にキソンビに移って歌い、最後にポワム・キバにくる。彼女が歌うのは、カチナ族の移動の物語である。そして歌い終わると「フフー、フフー、ウーウー、ウハー」と長い溜息をもらす。これは、長旅でとても疲れているという意味だ。
(ホピ 宇宙からの聖書 フランク・ウォーターズ著 林陽訳 徳間書房 P237-238)
こいれだけでは良く判らないこともあるかもしてませんが、少しづつ私も調べながら紹介して行きます。
この文章を読んで、また写真を見ると、新たな発見があると思います。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
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No117 Salako Taka/Hopi Cloud Man
前回紹介したSalako Manaの男性の方です。
今回は特に解説することがないので、偶然読んでいた、河合隼雄著の「ナバホへの旅 たましいの風景」の中で、「なぜKachinaに惹かれるのか?」という問いに対する解答の参考になりそうな文章があったのでご紹介致します。
Kachinaを見ることにより、Kachinaのイメージ・インスピレーションを感じることにより、「神話の知」を視覚的に感じている・理解しているから、Kachinaを見ると懐かしい気持ちになったり、気持ちが安らぐのかもしれません。
(以下は河合隼雄著の「ナボホへの旅 たましいの風景」より抜粋)
科学の知のみに頼っている世界を見るとき、人間は孤独に陥るが、関係回復の道を示すのが「神話の知」であると、哲学者の中村雄二郎が指摘している(『哲学の現在』岩波新書、1977)。彼は「神話の知の基礎にあるのは、私たちをとりまく物事とそれから構成されている世界とを宇宙論的に濃密な意味をもったものとしてとらえたいという根源的な欲求で」あると言う。そして、神話の知は「ことばにより、既存の限られた具象的イメージをさまざまに組合わすことで隠喩的に宇宙秩序をとらえ、表現したものである。そしてこのようなものとしての古代神話が永い歴史のへだたりをこえて現在の私たちに訴えかける力があるのも、私たち人間には現実の生活のなかでは見えにくく感じにくくなったものへの、
宇宙秩序への郷愁があるからであろう」と述べている。
短い説明であるが、これで現代の心理療法家が神話に関心をもつ意味がわかって下さったと思う。われわれは常に現代人の「関係回復」の仕事を助けねばならず、そのためには「神話の知」が必要なのである。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
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No118 Salako Mana/Hopi Cloud Maiden
今回は今までとは違ったタイプのKachinaを紹介します。
Flat Kachinaと言い、壁に掛けることがことが出来るもタイプです。
このKachinaは私にとって思い出深いKachinaです。
このKachinaの美しさに魅せられて本格的にKachinaを集めるきっかけとなったKachinaです。
口のU字を逆にした模様は虹を、頬のV字は雨を表わしています。
こちらは女性で、男性のSalalo Taka(次回紹介します)もいます。
Salakoの役割は私も良く知らないのですが、結構格の上のKachinaのようです。
ホピの重要な儀式のニマン・カチナ祭(Kachinaの里帰り祭り・霊人と別れの儀式)に現われ、指導的な役割をするKachinaのようです。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
今回はEagle Kachinaです。鷲は人々が第四の世界(現在の世界)に入る時に、人々がこの土地に住むことを許し、また自分の羽を祈りの儀式に使うことを教えてくれた鳥です。鷲は霊的な鳥で、人々の祈りを創造主に伝えてくれる鳥と考えられています。ただ、インディアンの部族によっては鷲の解釈は大分異なるようです。
このEagle Kachinaはある意味現在一番ポピュラーのKachinaかもしれません。最近、Kachinaは木彫りの芸術品としての傾向が強くなっており、木彫りの技術を表現する上ではこのKachinaは一番よいモチーフなのかもしれません。コンテストで賞をとったEagle Kachinaが何十万円の値札がついて店のショーケースに入っているのを見かけます。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用

C6.Mastof Kachina /Death Fly Kachina
今回は私が持っていないKachinaなので、”Hopi Indian Kachina Doll by Oscar T. Branson”のイラストのみの紹介です。
Mastof Kachinaについてはフランク・ウォーターズの”ホピ宇宙からの聖書”に詳しい記述がありますので、今回はそこから抜粋させて頂きました。
しかし、この文章を読むと”Kachina”とは何?と改めて考えさせられます。研究者の中には"カチナとは他の銀河系から来たもの”と考えている人もいますが、フランク・ウォーターズもある意味で認とめているのでしょうか?
いずれにしてもKachinaに想いを巡らすのも楽しいものです。
なお、この本については以前にもご紹介した北山耕平さんの"Native Heart"でも取上げています。
Native Heart: 部分と全体
以下は”宇宙からの聖書”P207~P209からの抜粋です。
Soyal Kachinaが現われた翌日、マストップ・カチナが現われる。黒い仮面を被り、体も黒く塗りそこに白い人間の手形を押し、動物の生皮を羽織り、足には野生猫の皮を巻きつけた、不気味な姿である。彼は長い道のりをやってくる。黒いヘルメットは旅をしてきた宇宙空間を表わし、頭の両側の三つの白い星印は、オリオン座の三ツ星を表わす。村に入ったときの行動はもっと不気味だ。見物客の中から女を引っ張りだし、交接の仕草をする。これほどショッキングな行動をとるカチナは他にいない。
ムイイングワは、あらゆる植物を発芽させる神である。しかし、マストップは神ではなくカチナであり、植物にではなく人間の繁殖力を与える男の力を表わす霊だ。黒い体は地球を表わす、首に巻きつけた野草は植物界を表わし、野生猫のキルトは動物界を表わす。そして白い手形は、すべてのものに人間が触れることを表わす。それは、生命発現のこの段階で完全に創造されたときに人間が大地に押す手形である。人の手は、呪師が患者の胃や胸、頭頂にそれをあてるときのように、生命を占う幻視者の道具だからである。だが、人は前の世界にも現われる。そのため、マストップの手にする白い輪が彩色された黒い杖は、人間が出現ごとによじ登る段付きの梯子を表わしている。死者が次の世界に昇っていけるよう、墓にこの杖を置くことが好まれるのも、ここに理由がある。
交接の仕草をする際にマストップは、でたらめに女を選ぶわけではない。人が世界から世界へのと生命の道を昇ってゆけるための生殖という明確な目的があるので、相手は常に既婚者である。また、群集の中から特定の女たちが儀式への参加を申し出る、ともいわれている。これは、子供をまだ幼児のうちに亡くした母親たちで、彼女たちは同じ子供をもう一度授けてもらうことに願いをかけるのだ。
キバの入口にまで駆けてくると、マストップは中に招かれ、四つのホパに捧げられる歌をうたう。この歌に続き、ソヤル宗団の四人のメンバーが出てきてキバの屋根の入口を四回巡り、フルート・スプリングにホパをもってゆく。ソヤル・チーフはマストップ・カチナに特別なホパを献じ、翌年のために人々への祝福を願う。最後に、マストップは断崖の麓にある自分の宮に帰ってゆく。
Kachinaは村には12月から7月の間しか現われませんが、その年の最初に現われるKachinaがこのSoyal Kachinaです。ウウチム祭の翌日、Kachinaの季節の到来を知らせに、老人のよろなよろよろした足どりで村にやって来ます。広場やキバを聖歌を歌いながら、時にはコーンミールをまきながら訪れ、最後にキバにポハ(Pahos)を立て、祭りの開始の告げます。
また、ホピの人々の間ではホピの儀式で重要なアイテム(お供えもののひつつ)であるポハの作り方を教えてくれたのは、このKachinaと信じられています。
なお、ホピの儀式のカレンダーはこちらをご覧下さい。
”Hopi Indian Kachina Doll”Oscar T. Branson”のイラストです。

Third MesaのSoyal Kachina

Second MesaのSoyal Kachina
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C2.Ahola(Mong kachina)/Germ God Kachina
今回も自分の好みでAholaを紹介することにしたのですが、このKachinaの役割は詳しくは良くわかりません。以前にも紹介したBransonの本の解説にも、容貌についての説明はあるのですが、それ以上のことは書いてありませんでした。残念ながら今やKachinaについては詳しくは判らなくなっているというところが正直の現状でないでしょうか。ホピ語ですら後何十年もすれば消滅してしまうかもしれないと言われている位ですから、悲しい限りですがそれが現実かもしれません。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
追記
Aholaのや役割は別の本("Hopi Kachina Dolls"by Harold Colton)にはすべのものの成長や繁殖(the growth and reproduction of all things)を司る精霊の代表となっていましたので、健康・豊作に関係する精霊といったところでしょうか。
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C7.Eototo Kachina Chief Kachina
このKachinaは主なすべの儀式に現わるKachina達のチーフです。すべてのKachinaの父と呼ばれ、季節をコントロールすることが出来ると言われています。
この写真では見えませんが片手にとうもろこしの粉が入った袋を、もう片方の手に聖水の入った網で覆ったひょうたんと"Chief’s Stick”("Mongko")を持っています。
私がすきなKachinaのひとすですが、この独特の風貌が気に入っています。怖いものや変わったものが沢山いるKachina達のチーフがこの様に優しく、少しこっけいなKachinaというのはKachinaの本質をよく表していると思います。

”Hopi Indian Kachina Doll”Oscar T. Branson
The Color Sketches in this book may be reproduced,copied,enlarged,reduced and printed on any material bu schools,students and hobbysis.のお許しを得て使わせて頂きました。
300近くあると言われているKachina(カチナ)を全部網羅している本はお目にかかったことはないのですが、私が知る限りこの本が一番沢山のKachinaをイラストつきで解説していると思います。
残念ながら今は絶版になっていて手に入らないようですので、Kachinaに興味がある方は古本屋で運良くこの本を見つけたら買って損がないと思います。私も今使っている本が傷んできたので、もう一冊欲しいと思っていますので、見つけた方は教えて頂ければうれしい限りです。
これからは、この本を参考に一つづつ説明して行きたい思います。
HOPI INDIAN KACHINA DOLLS by Oscar T. Branson
Treasure Chest Publications,Inc.
写真は整理されていませんが、とりあえずこちらで沢山のカチナに会えます。
まだ、説明はありませんし、画像は良くありませんが、暫くはお許しを。
なお、今は整理上のファイル名がそのまま名前になっているだけなので無視して下さい。
カチナについては北山耕平さんの"Native Heart"で紹介されています。”カチナとは何だろ?”と思われた方、こちらをご覧下さい。
Native Heart
私はカチナ(人形)を集めはじめて10年近くになりますが、正直まだカチナについての知識は余りありません。(将来詳しく研究したいという気持ちはあるので、本も色々集めてはいるのですが、お恥ずかしい話、今は本もコレクションどまりです。
ただ、カチナを眺めていると色々なことを教えてくれる気がして、今はただ集めて段階です。
これから、ひとつづつ写真やイラストを紹介していきますので、じっくりご覧頂き、色々なことを感じて下さい。そしてご感想をコメントして頂ければうれしい限りです。
話は北山耕平さんの記事に戻りますが、来週から香川県高松市の高松市美術館で「アンテスとカチーナ人形----現代ドイツの巨匠とホピ族の精霊たち」展が開催されるとのこと。是非行って見たいですね。ただ、私は東京なので、来年の夏の神奈川県立近代美術館・葉山館(2005年7月9日〜8月28日)に行くことになりそうですが。
Kachina Houseは7月4日からこちらの引越しました。
1997年3月9日に開設以来、非常に沢山の人にお越し頂き、有難うございました。
今までは殆どメンテナンスが出来ませんでしたが、こちらではウェブログで運営しますので、少しでも頻度をあげて情報発信が出来ればと思います。
まずは、アメリカのホピインディアンのカチナを中心に取り扱う予定です。
カチナの写真やイラストを紹介して行きますので、インスピレーション・カオスを感じて下さい。
いままでのWEBはこちらです。
こちらが充実するまでは、こちらもご覧下さい。