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C12 Angwusnasomtaqa or Tumas/Crow Mother
すいません、毎週ひとつは紹介していく予定でしたが、先週末は仕事が忙しくてサボってしまいました。
今回はCrow Mother,母ガラスカチナを紹介させて頂きます。
結構見た目もインパクトがあるKachinaです。
母ガラスカチナはKachinaの母と信じられています。
Hopiの名前は訳すると"Man With Crow Wing Tied to"(Hopi Kachina Dolls by Harold S.Colton)となるとのこと。
ビーンダンスに登場しますが、その様子については”ホピ 宇宙からの聖書”に書いてありますので、抜粋を紹介させて頂きます。
母ガラス・カチナが村の近くのポキ(犬)社に現われて歌い始める。彼女の美しい姿をしている。二枚の大きなカラスの翼が青い仮面の両側から突き出している。縁取りされた挙式用の白帯を締めた黒いドレスの上から、美しい刺繍した新婦用の毛布を羽織り、脚には膝まである白い結婚式用のモカシンをはき、首にはモミの襟巻きをしている。
アングウスナソムタカはカチナ族の保護神。ポワム祭を導く穴熊族の主神チョウィラウの妹であり、60キロ北のキシウ(影の泉)に彼と住んでいる。妹が別のカチナと結婚して20日目の日の出の頃に、兄は慣習にならってウエディングドレスを着た彼女を新郎の家から実家に連れ戻した、このとき、彼女はポワム祭を助けてくれるようにとのホピの急の呼びかけをきく。母ガラスは、いたたまれなくなり、着がえる時間を惜しんでやってきた。明け方に、ウェディングドレスで現われる理由はこににある。
歌の一節を終えると、彼女は村の端に行って別の一節を歌い、次にキソンビに移って歌い、最後にポワム・キバにくる。彼女が歌うのは、カチナ族の移動の物語である。そして歌い終わると「フフー、フフー、ウーウー、ウハー」と長い溜息をもらす。これは、長旅でとても疲れているという意味だ。
(ホピ 宇宙からの聖書 フランク・ウォーターズ著 林陽訳 徳間書房 P237-238)
こいれだけでは良く判らないこともあるかもしてませんが、少しづつ私も調べながら紹介して行きます。
この文章を読んで、また写真を見ると、新たな発見があると思います。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用
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No117 Salako Taka/Hopi Cloud Man
前回紹介したSalako Manaの男性の方です。
今回は特に解説することがないので、偶然読んでいた、河合隼雄著の「ナバホへの旅 たましいの風景」の中で、「なぜKachinaに惹かれるのか?」という問いに対する解答の参考になりそうな文章があったのでご紹介致します。
Kachinaを見ることにより、Kachinaのイメージ・インスピレーションを感じることにより、「神話の知」を視覚的に感じている・理解しているから、Kachinaを見ると懐かしい気持ちになったり、気持ちが安らぐのかもしれません。
(以下は河合隼雄著の「ナボホへの旅 たましいの風景」より抜粋)
科学の知のみに頼っている世界を見るとき、人間は孤独に陥るが、関係回復の道を示すのが「神話の知」であると、哲学者の中村雄二郎が指摘している(『哲学の現在』岩波新書、1977)。彼は「神話の知の基礎にあるのは、私たちをとりまく物事とそれから構成されている世界とを宇宙論的に濃密な意味をもったものとしてとらえたいという根源的な欲求で」あると言う。そして、神話の知は「ことばにより、既存の限られた具象的イメージをさまざまに組合わすことで隠喩的に宇宙秩序をとらえ、表現したものである。そしてこのようなものとしての古代神話が永い歴史のへだたりをこえて現在の私たちに訴えかける力があるのも、私たち人間には現実の生活のなかでは見えにくく感じにくくなったものへの、
宇宙秩序への郷愁があるからであろう」と述べている。
短い説明であるが、これで現代の心理療法家が神話に関心をもつ意味がわかって下さったと思う。われわれは常に現代人の「関係回復」の仕事を助けねばならず、そのためには「神話の知」が必要なのである。

”Hopi Indian Kachina Doll” by Oscar T. Bransonyより引用